News:ニュース速報 2002年3月28日 04:59 PM 更新

ラジオ音声をゆっくりと何度でも ビクターが「聴取補助システム」開発

 日本ビクターは3月28日,ラジオなどの音声を聞き取りやすいようリアルタイムに変換する「聴取補助システム」を開発したと発表した。高齢者・障害者向けAV機器への搭載を検討する。

 (1)話速変換,(2)帯域分割音声圧縮,(3)反復聴取──の3技術で構成する。(1)は人の話し声をリアルタイムに速度変換する信号処理技術。話し始めをゆっくり再生し,徐々に再生速度を上げていく仕組みを採用。単に再生速度を遅くするのと比べ,話者が意志を持ってゆっくりと話しているような自然な変換を実現できたという。

 (2)は老齢化に伴って衰える聴力特性に対応。小さな音は聞き取りにくく,大きな音は不快に感じる「リクルートメント現象」を解決する。音声帯域を3分割し,各帯域で小さな音は大きく,大きな音は小さくなるよう信号処理を行うことで聞き取りやすくする。

 (3)は入力信号をメモりに蓄積することで,聞き逃した放送内容をさかのぼって繰り返し再生できる技術。(1)(2)と併用して利用できる。

 新技術は,経済産業省の「ITバリアフリープロジェクト」の一環である「障害者・高齢者等向け情報システム開発事業」に選ばれた。将来は3技術を1チップ化して民生機器への搭載を検討する。3月28日に開幕した「福祉情報フォーラム2002」(東京・有楽町マリオン)で成果を発表する。

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