News:ニュース速報 2002年4月26日 04:23 PM 更新

アルプス電気,電力線通信モデムに参入

 アルプス電気は,電力線通信モデム分野に参入する。イスラエル企業らと合弁で電力線通信技術専門の新会社を設立,モデムの開発に着手した。

 イスラエルITRANとマクニカと合弁で,新会社「プレミネット」を設立。またアルプス電気の通信デバイス事業部で,ITRANが開発したSS(スペクトル拡散)方式による通信LSIを搭載したモデムと,セット機器用モジュールの開発を始めた。

 5月15日から3日間開くプライベートショー「ALPS SHOW 2002」で,光ファイバーとIEEE 802.11a準拠の無線LANと組み合わせた動画通信のデモンストレーションを披露する。

 同社は電波法改正を視野に入れ,電力線通信市場が有望と判断。まずモデムで市場に参入,その後に機器の小型化などに取り組む計画だ。

 電力線通信は,一般のAC100ボルト電力線を通信ラインに活用する。コンセントに機器をつなぐだけで通信が行える手軽さが特徴で,通信速度も2.5〜24Mbpsと高速だ。

 だが4〜20MHz帯を利用するため,既存の業務用無線やアマチュア無線と干渉するとして電力線通信での利用は規制されている。総務省は4月23日,電力線通信と既存無線通信との共用の可能性を検討する研究会を発足させた。7月をめどに意見をまとめるとしている。

関連リンク
▼ アルプス電気のニュースリリース
▼ 総務省のニュースリリース

[ITmedia]

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