デルが空港に「働き方のショールーム」を作った理由とは?

2016年12月22日 10時00分 更新
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 早朝から深夜まで、多くのビジネスマンや旅行客が行き交う東京国際空港(羽田空港)。11月下旬、その第2旅客ターミナルの出発ロビーにいつもと異なる光景が現れた。

 エスカレーター隣に設置されたブースには、モバイルPCや2-in-1端末、省スペースに対応したデスクトップPC、過酷な環境でも使用可能な“Rugged”端末、ディスプレイ、周辺機器をはじめとする最新のITツールがずらり。周囲には、興味深げに見て回ったり、説明員に詳細を尋ねたりと、多くの人々が集まっていた。

 この光景は実は、デルが11月28〜30日に開いた「次世代ワークスタイルショールーム」の1コマ。しかしなぜ大手PCメーカーであるデルが、羽田空港にショールームを作ったのか――その理由と狙いを聞いた。

なぜ羽田空港? ワークスタイルのショールームを作ったわけ

 「ここ数年で、ビジネスパーソンの業務との向き合い方は大きく変わりつつあります」――デルの飯塚祐一さん(クライアント・ソリューション統括本部 クライアント製品マーケティング本部フィールドマーケティングシニアアドバイザー)によれば、ブース出展の背景には「働き方の多様化」が挙げられるという。

 「かつてのビジネスシーンでは、外出先で得た情報などを、帰社後にPCに入力してまとめるのが一般的でした。しかし今では、帰社前の空いた時間に、喫茶店などでファイルを修正するなどの光景も当たり前のように目にするようになりました」と飯塚さんは話す。

 働き方が大きく変わった理由として挙げられるのが、PCなどをはじめとするITツールの進化だ。「ここ数年で、ノートPCは飛躍的に薄く軽くなり、性能も格段に向上しています。これらとマイクロソフトのSkype for Businessなどのコミュニケーションツールを組み合わせれば、いつでもオフィスにいるのと同様に働けるようになりました。つまり、テクノロジーの進化によって、会社の“内”と“外”の差が確実に薄れつつあるのです」(飯塚さん)。

 この変化は長距離移動が伴う「出張」でも同様で、「出張先でもオフィスと同じように仕事できるようになった」と飯塚さんは話す。そこで、出張の行き帰りのビジネスパーソンが集まる羽田空港を、新しいワークスタイルを実現するためのショールームの場に選んだというわけだ。

新たな働き方を実現するための「2つの壁」

 一方、こうした働き方の柔軟化に伴い、新たな課題も生まれつつあるという。その1つが「セキュリティ」だ。

 「いまや、会社の重要情報が“オフィスの壁の中”だけに格納されているというかつての常識は通用しません。インターネット経由で移動中や自宅でもシームレスに社内情報へアクセスできるようになった中、従業員の居場所にかかわらずデータとユーザーを保護し、管理することが不可欠となっています」と飯塚さんは話す。

 デルでは、端末内データの暗号化からデバイス監視まで、総合的なクライアントセキュリティソリューションを用意。外出先で働く上で生じるセキュリティリスクを低減できるようにしているという。一方、課題はそれだけではない。もう1つの課題こそが、「ビジネスパーソンによって働き方が異なる点」だ。

 資料づくりや電話対応などの社内業務が大半を占める人と、1日の多くの時間を社外で過ごす外勤の人などでは、ITツールに求める条件も違ってくる。そのため従来からの“全社一律”のIT環境では、従業員1人1人によって異なる働き方に対応しきれないというわけだ。

 理想を言うならば、個々人に「求めるITツール」をヒアリングし、それらを個別提供するのがベストだろう。だが、1人1人に合わせて個別のIT環境を用意するのは、調達コストや運用管理コストのほか、時間もかかりすぎて現実的ではない。

 こうした課題への解決策として、デルが考案したのが「働き方の5分類」である。

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 デルでは、ビジネスパーソンの働き方を「デスク型」「社内移動型」「外勤型」「在宅型」「特定型」の5つに分類。それぞれの働き方に適したデバイスを用意し、総合的なセキュリティソリューションと合わせて提供するアプローチを採っている。この方法ならば、企業はゼロから試行錯誤を行うことなく、必要に応じてソリューションを選択するだけで、多様な働き方に対応するセキュアなIT環境を整備できるというわけだ。

 羽田空港に設置したショールームでは、そうした働き方改革を実現するための数々のIT製品が展示されていた。ここからはその具体的な中身を見ていこう。

デザインからパフォーマンスまで モバイルワークを支えるソリューション

 まず、デザイン性の高さから男女を問わず広く関心を集めていたのが、14型ノートPC「New Vostro 14 3000シリーズ」と「New Vostro 14 5000シリーズ」、さらに13.3型ノートPC「Latitude 7000シリーズ 7370」と「XPS 13」だ。

 このうちVostroシリーズの大きな特徴は、印象的なカラーバリエーションにある。New Vostro 14/15 3000シリーズ(3468/3568) はブラック、グレー、ホワイト、レッドの4色(サイズによりカラーオプションが異なる)が、New Vostro 14/15 5000 シリーズ(5468/5568) はグレーとゴールド、ナイトブルーの3色(サイズによりカラーオプションが異なる)がそれぞれ用意されている。

 業務用ノートPCは地味な色のものが一般的な中、あえて華やかな色を取り入れた背景には、ユーザーが積極的に利用したいと感じる製品に仕上げて「ノートPCをさまざまな場所に持ち込んでほしい」という狙いがあるという。

Vostro 14 3000シリーズとVostro 14 5000シリーズ

 CPUにはインテルのCore i3/5/7を選択でき、いずれもオフィス文書を扱うには十分な能力を備える、価格は、Vostro 14 3000シリーズが4万4980円(*1) 〜、Vostro 14 5000シリーズが6万9980円(*1)〜(いずれも税別)とリーズナブル。さらにオプションで24時間体制のプロサポートを付ければ、万一の故障時などに気軽にサポートを受けられるメリットもある。

 一方、Latitude13 7000シリーズ(7370)は、画面のベゼルを極限まで薄くして視認性を格段に高めた独自デザインが特徴的な製品だ。

Latitude7000 シリーズ 7370と、同社の一般的な12インチノートPCの比較

 「13.3インチディスプレイを備えるLatitude13 7000シリーズ(7370)と、当社の一般的な12型ノートPCのサイズに差はほとんどありません。その結果、大画面での使い勝手と、小型軽量化による高い可搬性を両立できています」と飯塚さんは話す。

 同製品はタッチディスプレイ対応モデルを用意しているのも特長だ。例えば移動中の限られたスペースでも、マウス操作と同様の感覚で作業できる。また、キーボード操作で「画面の上下反転」を行うWindows 10の標準機能を使えば、プレゼン資料を相手に容易に確認してもらうことも可能だ。飯塚さんによれば、Latitude13 7000シリーズ(7370)は「高スペックのノートPCでありながら、タブレット的な使い方もできるデバイス」として、ビジネスシーンでも支持されているという。

キー操作で画面を反転し、正面にいる相手に効果的にプレゼンテーションできる

 ブースでは、携帯バッテリーの「電源コンパニオン」も存在感を放っていた。同製品は2種類のコネクターにより、デル製PCへの給電に対応。さらにスマートフォンへの充電にも対応し、持ち歩く充電器を減らすことができる。かばんをより広く使いたいリモートワーカーにとって嬉しい製品として、来場客の注目を集めていた。

「社内」での働き方も革新 そのアプローチとは?

デルが注目しているのは社外での働きやすさだけではない。働き方の5類型で「デスク型」「社内移動型」に代表される、「社内でのワークスタイル改革」に適したソリューションも用意している。ブースでは、それらのタイプのビジネスパーソンが活躍するためのITツールも展示されていた。

 特に来場者の注目を集めたのが、24インチのワイヤレスモニタ「U2417HWi」だ。同製品はIEEE 802.11ac準拠の無線LAN機能を備え、Miracastによるワイヤレス映像入力に対応。無線入力はWindows PCとAndroidデバイスで各1台・合計2系統を利用でき、ケーブルレスで簡単にPCやタブレットの画面を映し出せる。

ワイヤレスモニタ「U2417HWi」(左奥)とノートPC、ワイヤレスマウスやワイヤレスキーボードを組み合わせれば、全くケーブルのない環境でシームレスに仕事ができる

 「最近ではフリーアドレスを採用する企業も増えています。そんなスペースにU2417HWiを設置しておけば、携行するPCやタブレットと無線で簡単に接続でき、ストレスなく社内での作業に取り掛かることができます」(飯塚さん)

 このU2417HWiを無線キーボードやマウスと組み合わせれば、タブレットをデスクトップPC感覚で利用することもできるという。ワイヤレス接続のほか、もちろんUSB接続にも対応している。

 ブースではこのほか、工事現場や日照下などの過酷な環境で働く「特定型」タイプのビジネスパーソン向け製品として、堅牢型ノートPC/タブレット「Latitude Rugged」シリーズも注目を集めていた。同製品は、防水・防塵のための設計上のさまざまな工夫が凝らされているほか、長期の連続利用のためにバッテリーも2台搭載(Rugged Tabletのみ対応)。ブースの一角では、その防水性能を証明する実験も行われ、多くの来場客が関心を寄せていた。

 さらに、近年人気を集めている2-in-1型PC「Latitude 12 7000 2-in-1」や、ホテルや学校など、設置スペースを気にするユーザーから評価の高いオールインワンPC「OptiPlex 7440 オールインワン」も展示。ブースの一角には近未来のオフィスを想定したカウンター/ラウンジエリアも用意され、来場者はそれぞれの視点から熱心な情報収集を行っていた。

OptiPlex 7440 オールインワン
外出先などで働くことを想定したブースも用意。来場者はそこでITツールを用いた新しい働き方のメリットを確かめていた

3日間のショールームに確かな手応え 来場者の声は?

 ショールームを取材したのは最終日の11月30日だったが、デルはこの3日間の来場者の反応に、確かな手応えを感じているという。

 「ご来場いただいた方々からいくつもの質問や相談を受けましたが、それらの多くは初歩的な質問ではなく、働き方を変えるための社内での議論に向けた、具体的なアイデアに関するものでした。つまり、さまざまな企業がワークスタイルを変えることに前向きであることが、あらためて感じられました」(飯塚さん)

来場者の中には女性の姿も

 来場者は30〜50代の男性が多かったが、中には「ワークスタイル革新のプロジェクトに関わっていることから、わざわざこのブースに足を運んできた」という女性もいたという。

 最新のITツールによってワークスタイルを変えようとする動きが一般化する中、その実現に向けては考えなければならない課題もある。こうした「働き方改革」を実践したい企業は、豊富なソリューションとノウハウを持つデルに相談してみてはいかがだろうか。

*1 2016年12月時点での参考価格となり、変更される場合もございますのでご注意下さい。

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パワフルな端末をワークスタイル変革の源泉に

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薄く、軽く、フレキシブルに。デルは記事中にも登場した高性能法人向けノートPC「Dell Latitude 13 7000シリーズ」や、超薄型・高性能な法人向け2-in-1タブレット「Dell Latitude 12 7000シリーズ 2-in-1」などの提供を通じ、ビジネスパーソンの生産性を高める自由な働き方を支援しています。

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