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バイオメトリクスパスポート計画に市民団体が抗議書簡

すべてのパスポートへのバイオメトリクス情報とRFIDタグ組み込みを義務付けようとする国連機関あてに、人権擁護団体が計画の中止を求める書簡を送付。国家的な個人情報システムの形成につながりかねないと懸念を表明している。

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 国連の国際民間航空機関(ICAO)が、すべてのパスポートへのバイオメトリクス情報とRFID(無線IC)タグ組み込みを義務付ける計画を進めていることについて、欧米やアジア英各国の人権擁護団体が計画の中止を求める公開書簡を送付した。

 公開書簡を送ったのはPrivacy International(PI)や米国自由人権協会(ACLU)など。ICAOが計画しているバイオメトリクスパスポートは、顔面スキャンや指紋などの個人情報が国境を越えて取り交わされることにつながり、国家的な個人情報システムの形成にもつながりかねないと懸念を表明している。

 公開書簡では「バイオメトリクス情報をパスポートなどの旅行文書に組み込む計画が、個人の国際的な動きを監視するもっと大規模な監視インフラに組み込まれ、各国政府が共同で利用できる電子データシステムが構築されて、各国の捜査当局や情報機関に利用されるようになるりかねないとの懸念をわれわれは強めている」と述べ、「バイオメトリクス情報が実装されればプライバシーと市民権に大きな影響をもたらす」と指摘している。

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