ヤフーは4月27日、「Yahoo!JAPAN」のサービスの利用に応じてポイントが貯まる「Yahoo!ポイント」を今秋に開始すると発表した。ポイント制の導入では楽天が先行しており、ユーザー囲い込みへ2大ポータルの競争が激化しそうだ。
Yahoo!JAPAN ID取得ユーザーを対象に、まず「Yahoo!ショッピング」で購入するとポイントを付与する仕組みを導入する。付与条件や付与率など、詳細は未定で、サービス開始時に発表するとしている。
当面ポイント還元原資はヤフーが負担し、店舗がポイント制度を積極的に導入できるようにする。将来はYahoo!JAPAN上の全サービスでポイントを貯められるようにする計画だ。
一方の楽天は2002年11月、ポイント制度「楽天スーパーポイント」をスタート。三木谷浩史社長が「拡大スピードが落ちてきたのではと指摘されたが、スーパーポイント効果で伸ばしてきた」と語るほど、グループ成長の原動力として成果を上げている(関連記事参照)。成熟しつつあるポータル市場ながら、Yahoo!JAPANと楽天はいまだユーザー数を伸ばしつつあり、2強対決の様相を呈している(関連記事参照)。
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