FTTH普及が加速、110万超に ADSLの伸びは鈍化
マルチメディア総研のまとめでは、3月末時点でのFTTH、ADSL、CATV合計加入者数は約1500万件。ADSLの増加ペースが鈍っている一方で、FTTHが安定したサービスを求めるユーザーに支持され、急速に伸びている。
マルチメディア総合研究所は4月28日、3月末時点でのブロードバンド回線加入者数をまとめた。FTTH、ADSL、CATV合計の加入者数は約1500万件。ADSLの増加ペースが鈍っている一方で、FTTHが安定したサービスを求めるユーザーに支持され、急速に伸びている。
ADSL加入者数は1119万6800件。昨年3月から417万件増えたが、増加のペースは鈍っている。ネット利用者数が飽和状態に近づいていることや、ナローバンドからの乗り換えユーザーが減ったためとみられる。シェアトップはソフトバンクBBの「Yahoo! BB」(35.8%)、2位と3位はNTT東日本(20.4%)、NTT西日本(16.1%)の「フレッツADSL」。
FTTHサービス加入者は、114万5300件と前年同期の30万4900件から3.8倍に伸びた。「サービスエリアが広がってきたことや、安定した通信品質を求めるユーザーが増えたことが加入者増につながった」(同社)。
シェアはNTT東西の「Bフレッツ」が73.3%と圧倒的だが、ユーズコミュニケーションズの「BROAD-GATE」(12.5%)やケイ・オプティコムの「eo」(6%)も健闘。昨年10月にはKDDIも「KDDI光プラス」で参入したほか、東京電力は100Mbps占有型の「TEPCOひかり」で攻勢をかけるなど、競争が本格化してきた。
CATVユーザーは259万件。ここ半年間で25万件増となったが、純増ペースは頭打ち傾向にある。ジュピターテレコムの「J-COMブロードバンド」のシェアが最も高く、26%を占めている。
ADSLとFTTH、CATVの合計は今年末には2000万件以上になり、2005年末には2620万件に増える見通しだ。2007年3月には3200万件となり、世帯普及率は6割を超えると予測している。
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