シャープの新MURAMASAは「個人がこだわりをもって選ぶ」デザインが魅力
今となっては貴重な小型軽量の1スピンドルPCのラインアップ「MURAMASA」に1キロを下回るニューフェイスが登場。ただ単に小さいだけではない、ドイツ仕込みの「斬新なデザイン」にも注目したい。
シャープは、ノートPC「Mebius」の夏モデルを5月12日に発表。従来機種「Mebius XV」「Mebius CV」「Mebius MURAMASA MM」のバージョンアップモデルのほかに、新しく、コンテンツプレーヤー的利用を重視したエントリークラスのA4ノートPC「Mebius AL」シリーズと、スタイルを重視した小型軽量PC「Mebius MURAMASA CV」シリーズを投入した。
MURAMASA PC-CV50F(以下、CV50F)はB5サイズよりもさらに小型のA5サイズノートPC。サイズは225(幅)×158(奥行き)×30.1〜31.1(厚さ)ミリ。重さ880グラムと、同社の1スピンドルPC「MURAMASA PC-MM50F」を上回る軽量小型化を実現している。
液晶パネルは7.2インチと小型サイズながら、1280×768ドットと高解像度のワイド画面を表示する。さらに、液晶の開口率を大幅に向上させたシャープ独自の「ワンダーピクス液晶」を採用したおかげで、明るく見やすい画面になっている。
また、[F1][F2]キーを同時に押すことで、解像度が1024×600ドットに切り替わるズーム機能や、高解像度表示のまま文字やアイコンだけを拡大させる「見やすいコン2」など、小さい画面で使い勝手を向上させる工夫が盛り込まれている。
CPUはTransmetaのEfficeon TM8600(動作クロックは1GHz)を搭載し、標準搭載のメモリ容量は256Mバイト(最大で512Mバイト)。ハードディスクは20Gバイト。
標準バッテリー搭載時における駆動時間は3.5時間。また、電源部の回路改良のよって消費電力を低減、このため従来電力消費が多く一日でバッテリーがなくなってしまうWindows XPの「スタンバイモード」待機状態でも7日程度バッテリーが持つようになった。
筐体には、CFカードスロットにSDカードスロットを内蔵。無線LANもIEEE 802.11bをサポート。さらに、Windows Media Player 9を直接コントロールできるリモコンユニットが同梱されており、このリモコンと本体のカーソルキーや右Ctrlキーとの組み合わせて、立ったままでも文字入力やPC操作が出来る「ペンタグラム」が用意されるなど、携帯利用を重視した機能が充実している。
本体の軽量小型化や、携帯利用を向上させるツール以上に重視されたのが「スタイル」。CV-50Fのデザインはドイツの著名なデザイナーであるトム・シェーンヘル氏に依頼。曲線で構成された液晶パネルキャビネットは、光沢のあるブラック、またはホワイトで仕上がり、外から見えないように本体に内蔵された液晶パネルヒンジなどによる一体感などをコンセプトにデザインが行われている。
CV-50Fにはブラックモデルとホワイトモデルが用意されている。どちらも高級家具に施されるピアノフィニッシュを思わせる質感がある。中央から周辺部にかけて徐々に薄くなるようなテーバーがかかっている。この処理のおかげで、液晶パネルのサイズは枠一杯のサイズを搭載できなかったが、より薄く見せるデザインコンセプトが達成された
「個人がこだわりをもって選ぶ」CV-50Fの利用場面を紹介するために、製品発表会で行われたファッションショー。ビジネスシーンやプライベートタイムだけなく、フォーマルな場面にも通用するCV-50Fのデザイン性をアピールした
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