中国?の“模倣SoftEther.com”に注意
SoftEtherの開発元が、同社公式サイトにそっくりなWebサイトに注意を呼び掛けている。匿名通信が可能とうたうソフトも同サイトで公開されているが、同ソフトとは一切関係ないとしている。
仮想LAN構築ソフト「SoftEther」を開発するソフトイーサはこのほど、同社公式サイト「SoftEther.com」を模倣したとみられるWebサイトに注意を呼び掛けている。匿名通信が可能とうたうソフトも同サイトで公開されているが、同社とは一切関係ないとしている。
同社によると、問題のサイトは「vnn.cn」。中国系のサイトとみられ、中文版と英語版が公開されている。サイトでは、匿名通信が可能という「Virtual Native Network」というソフトを無料配布している。同社が調べたところ、SoftEther.comのスタイルシートやレイアウトをそのまま流用した可能性が高く、特にフォントや各種のカラーはSoftEther.comとまったく同じだという。
無料配布ソフトについても調べたところ、同ソフトにはSoftEtherのコードは含まれておらず、SoftEtherとは無関係だと分かった。vnn.cnには同ソフトが数年前から配布されている旨の記述があるが、Webサイトの主要部分は今年5月11日前後に公開された可能性が高いという。
またソフトの仮想デバイスドライバの日付情報は「2003/08/01」と表示されるが、解析したところ実際にはWebサイトと同じ今年5月11日に生成されたファイルだと分かったという。
同社では「vnn.cnで公開されているソフトはSoftEtherとコンセプトも利用目的も異なるが、サイトデザインやページ構成がSoftEther.comを意図的に模倣したものである可能性が高い」として、同サイト管理者に対し改善を要求するとしている。
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