英国文化・メディア・スポーツ省のテッサ・ジョウェル大臣は7月5日、BBCに対し、4カ月の猶予をもってオンラインサービスを是正するよう命令した。BBCのオンラインサービスに関する調査報告書が公開されたことを受けて、この是正命令が下された。
この調査報告書では、以下の提言を行っている:
- BBC Onlineの目的は公共目的のみに厳格に制限されるべきで、公的で広範囲な市場とコミュニケートする必要がある
- BBC Onlineサービスにおいて公共目的に該当するかどうか微妙な判定の場合には投資を見合わせる
- サービスの内容規制に関してはニューメディア専門家、法律専門家の計2名の監督を設ける
- 監督官は、市場に影響の大きな問題に関しては、独立系アナリストのアドバイスを受ける
- 2006年末までには、(ニュースを含め)少なくとも25%のコンテンツは外部および(または)独立系サプライヤーからの提供を受ける
- BBC Onlineはニュース、時事、教育および国民にとって価値のある情報を優先する。これらの分野に限り、革新的でリッチかつインタラクティブなコンテンツを優先させる
ジョウェル大臣は、1998年にBBC Onlineの開設が認められたときからインターネットは大きく変貌しており、その位置づけを見直すべきだと主張。BBC Onlineを、本来の目的である公共サービスに引き戻すための再定義を行う計画は、監督官が実施することになると述べた。
この調査を委任された、フィリップ・グラフ氏(英国の報道苦情処理委員会に出資する団体の会長)は、ゲームサイトのFantasy Footballなどは商用ウェブサイトとの差別化がされていないうえ、公共サービスとも言えないとし、是正すべきだと述べている。
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