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「米大学の音楽ファイル交換、流れ変わった」米議会に報告
RIAAの代表は、1年前との比較で情勢は大きく好転したとの談話を発表した。合法音楽サービスと大学との提携が広がり、各校が帯域を詰まらせるファイル交換ネットワークへの技術的対応に動いているという。
大学構内での違法なファイル交換に対処する目的で、米国の大学当局と音楽業界によって2年前に結成された団体が、8月24日、過去1年間の取り組みの成果についてまとめた報告書を米国議会に提出した。
この団体、Joint Committee of the Higher Education and Entertainment Communitiesは、下院司法委員会の小委員会に報告書を提出。同団体の主要メンバーである全米レコード協会(RIAA)の代表は、報告書の提出に当たって、1年前との比較で情勢は大きく好転したとの談話を発表した。
「1年前と比べ、大学におけるデジタル音楽の構図は一変した。合法音楽サービスと大学との提携が広がり、各校は、帯域を詰まらせるファイル交換ネットワークへの技術的対応に動いている。まだ積み残した課題はあるが、この1年間の進展は大きい」(RIAAプレジデント、キャリー・シャーマン氏)
報告書によれば、35校の158人の学生が違法なファイル交換で音楽業界から提訴されている。だが、昨年11月にペンシルベニア州立大学が合法Napsterサービスの導入に向けて契約を結ぶなど、20校以上の米大学が、学生向けの合法娯楽コンテンツ提供で業者と合意に至っている。
米国は間もなく新学年度を迎えるが、「向こう1年間も、この傾向は続くだろう」と報告書は述べている。
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