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デジカメ砕く爆風に耐えたCFカード

道路橋の爆破に巻き込まれ、プロ仕様のデジカメなど約165万円相当の機材が壊れたが、CFカードはほぼ無傷で生き残った。

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 デジタルカメラを砕くほどの爆風にさらされても、コンパクトフラッシュ(CF)カードは無事だった――。米SanDiskは8月23日、その決定的な瞬間を押さえた写真を公開した。

 道路橋の爆破現場に向かった新聞カメラマンのドン・フレーザー氏は、三脚に乗せたデジカメ3台を橋から約72メートル離れた地点に設置。リモコン操作で爆破の瞬間を押さえようとしたが、爆風を免れるには距離が不十分だった。

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粉々になったデジカメ

 3台中2台はレンズが砕けるなどの比較的軽微な損害で済んだが、残る1台は原型をとどめないほど粉々に。ところが、デジカメ内のCFカードは、スロットから飛び出したもののほぼ無傷。砕ける直前にリモコン撮影した写真データを、後からPCで吸い出すこともできた。

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CFカードに保存されていた“遺写”

 爆風の中を生き延びたのは、「SanDisk 256MB CompactFlash」。フレーザー氏が1999年に購入した製品だという。

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奇跡の生還を遂げたCFカード

 「カメラがあんな衝撃を受けるなんて思わなかった。そうでなきゃ、あそこに置いてないよ」とフレイザー氏。プロ仕様のデジカメなどを失った同氏の被害額は、約1万5000ドル(約165万円)に上る。

 SanDiskの製品マーケティングマネジャー、タニヤ・チュアング氏は、「毎月のように『御社のカードは洗濯機から生還しました』というメールを受け取るが、今回のようなことは初めてだ。アナログのフィルムを使っていたら、シュレッダーにかけられたようになっていただろう」とコメントしている。

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