米Sun Microsystemsは9月30日、Javaプラットフォームの新バージョン「Java 2 Platform Standard Edition (J2SE) 5.0」をリリースした。コードネーム「Tiger」の名で開発が進められてきたもので、全般的な性能と使い勝手の強化、スケーラビリティの向上などをうたっている。
Sunの発表によれば、J2SE 5.0では高速かつセキュアなコーディングを実現する新しいJava言語機能によって、開発者の効率と生産性が向上。Java Management Extensionsのサポートが組み込まれ、Java仮想マシンとJava技術を基盤としたアプリケーションをモニタ・管理できるようになっている。デスクトップJavaアプリケーションのルック&フィールも刷新、リッチクライアントデスクトップ環境によって全般的な性能とスケーラビリティの強化が図られた。
J2SE 5.0はJava Community Process(JCP)を通じた大掛かりなプロジェクトとして、約160のメンバーが100以上の機能設計に当たった。専門家グループにはSunのほか、Apache Software Foundation、Apple Computer、BEA Systems、Borland Software Corporation、Cisco Systems、富士通、HP、IBM、Macromedia、Nokia、Oracle、SAP、SAS Institute、SavaJe Technologiesが参加している。
「JCPの15の専門家グループを通じ、JavaコミュニティーはJavaプラットフォーム史上最も重要なアップデートを提供した。これはネットワークシステムの革新の次の波に向けた舞台を整えるものだ」。J2SE 5.0リリースのリードアーキテクト、グラハム・ハミルトン氏はこのような談話を発表した。
J2SE 5.0プラットフォームとJavaランタイム環境(JRE)は、同社サイトからダウンロード提供されている。
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