富士ソフトABCとターボリナックスは10月6日、はがき作成ソフトの定番「筆ぐるめ」のLinux版を、コンシューマー向けTurbolinuxの次期バージョンにバンドルすると発表した。はがき作成ソフトのLinux移植は初で、コンシューマー市場へのLinux普及に弾みをつける。
筆ぐるめは1993年に発売し、Windows用はがきソフトの定番として累計1800万本を出荷した。「筆ぐるめ for Turbolinux」は両社の協力で開発、ターボの次期コンシューマー向けデスクトップLinux「Heian」(プロジェクトネーム)にバンドルする。
Heianが搭載するデジタルカメラ画像取り込み機能などを利用して多彩なはがきの作成が可能。キヤノンとエプソンコーワの協力で、対応インクジェットプリンタによるふちなし印刷もできる。Windows版筆ぐるめの住所録をインポート/エクスポートしての利用も可能だ。
単体パッケージ版の販売は未定。いずれにせよ年内の販売は予定していないとしている。
ターボリナックスの矢野広一社長は「国内で出荷されるPCの3分の1にはがき作成ソフトが搭載されていると聞く。国内でのPC用途として、はがき作成は欠かせない」とし、コンシューマー向けLinuxの普及にはがき作成ソフトが“キラー”になりうると見ている。
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