米Dellのケビン・ロリンズCEOが、近い将来自社のサーバでAMDプロセッサの採用を前向きに検討していると表明した。
現在のところ、大手PC/サーバメーカーの中でAMDプロセッサを採用していないのはDellのみとなっている。
「当社は将来的に、その(AMD)製品を追加したい意向だと言っていい」。ロリンズ氏は11月10日、InfoWorld編集者とのインタビューでこう語った。
Intelオンリーの戦略を転換する第一の理由としてロリンズ氏は、64ビット分野でAMDの技術がIntelをリードしていることを挙げる。
「同社はどんどん良くなりつつある。その技術も向上している。一部の分野では現在、同社の方がIntelよりも先行している。当社が何よりも関心を持っているのはその点だ」とロリンズ氏。
ただ、ロリンズ氏によれば、DellはデスクトップPCにはAMDプロセッサは採用しない見通しだ。
「もし当社が、AMDの(製造)能力を基本的にすべて吸い上げたとしても、まだ十分とは言えない。当社がデスクトップPCで採用するに十分な能力をAMDは持っていない。当社にとって基本的に、AMDはサーバ、ワークステーション、ゲーム分野の方で関心がある」。ロリンズ氏はこう語っている。
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