ソニーの安藤国威社長は12月21日、会長を務める電子情報技術産業協会(JEITA)の会見に出席し、次世代光ディスク規格について「ハリウッドがすべて決めるかのように報道されるが、それは正しくない」などと述べた。
安藤社長は「良いコンテンツがハードを活かすのは確かだが、ハリウッドが決定権を持っているわけではない」とし、Blu-ray DiscとHD DVDそれぞれへの支持を表明した映画会社のうち、排他契約を結んだ会社はないことを挙げた。「現在の支持表明は、これまで親しかったからという程度の話」であり、映画会社は現時点でどちらを支持しているかに関わらず、将来は主流となった規格にコンテンツを提供するだろうとした。
また、薄型TV市場で始まりつつある液晶とPDPの争いに話が及ぶと「ホットな話題で、JEITAの会長としては答えにくい。あれほど各紙で大々的に取り上げられるとは」と苦笑しながら、「液晶やPDP、有機EL、SEDなどさまざまな技術が登場している。これらを用途によって使い分け、技術を絞り込むのは企業の戦略として当然」と述べた。
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