フジテレビジョンは3月8日、ニッポン放送株式の公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。フジはTOB前からの保有分と合わせ、ニッポン放送株式の36.47%を取得。株主総会で特別決議が必要な重要事項に対し、単独で拒否権を行使できるようになる。
ニッポン放送はフジ株式22.5%を保有している。フジの保有割合が上昇したことで、商法の規定により、ニッポン放送はフジに対し議決権を行使できなくなる。
ライブドアはニッポン放送株式の約45%を所有していると見られるが、ニッポン放送を通じてフジに間接的に影響を及ぼすことはできなくなる。
フジはニッポン放送の新株予約権引き受けを近く決めるとしている。新株予約権をめぐっては、ライブドアが発行の差し止めを求める仮処分を申し立てており、週内にも東京地裁が結論を出す見込み。
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