NTTコミュニケーションズ、米Troposのメッシュルータで広域無線LANサービス

NTTコミュニケーションズはTroposのメッシュルータを採用し、IEEE802.11g準拠の広域無線LANサービスを年内に開始する。

[ITmedia]

　無線LANメッシュネットワーク構築用の機器を提供している米Tropos Networksは3月9日、同社のMetroMeshルータが東京での検証を経て、NTTコミュニケーションズに採用されたと発表した。NTTでは第一弾として、米海兵隊岩国航空基地（山口県岩国市）に駐留する住民向けに、無線インターネットサービスを提供する。

　岩国基地は日本駐留の米軍であるため、DSLや光ファイバーといった従来型の通信インフラが敷設できない状況にある。このため有線による配線が不要なTroposの無線LAN装置を使い、無線インターネットの商用サービスを提供する。無線LANメッシュネットワークでは基地内全体で、屋内・屋外で1Mbps以上の速度を実現できるという。年内にサービス開始の予定。

　NTTコミュニケーションズによれば、岩国基地のネットワークで採用されるTroposの無線LAN装置はIEEE802.11g仕様に準拠。無線LAN基地局同士がメッシュ状に電波で接続され、データがバケツリレー式に中継されていくため、配線工事が大幅に緩和される。また、通信の途絶が起こりにくいなど信頼性と拡張性の高さも特徴だという。