アフィリエイトがマーケティングの中心に――Amazon
アマゾン・ジャパンは、アフィリエイトプログラムのユーザーページ機能を拡充した。マーケティング策のメインにすえているアフィリエイトの利便性を高め、売り上げアップにつなげる狙いだ。
ECサイト「Amazon.co.jp」を運営するアマゾン・ジャパンはこのほど、アフィリエイト制度「アソシエイト・プログラム」ユーザーページをリニューアルした。レポート機能を充実させたほか、ユーザーインタフェースを改善。ページの利便性を高め、アソシエイト経由の売り上げをさらに伸ばす狙いだ。
アソシエイトプログラムは、WebサイトにAmazonの商品リンクを掲載してもらい、リンク経由で商品が売れれば、サイトオーナーが報酬をもらえる仕組み。世界で100万サイト以上が登録しているという。
国内では2001年5月にスタートした。登録サイト数は昨年1年間で急激に伸び、前年の2.5倍になったという。「Blogで簡単にWebサイトを構築し、アソシエイトを導入できるようになったことや、ネット経由で副収入を得るのが流行したためだろう」と、同社の竹村詠美マーケティングシニアマネージャーは分析する。
同社はアソシエイトをマーケティング策のメインにすえており、アソシエイト以外の広告宣伝をほとんどしていないという。「アソシエイト以外の広告は、オーバーチュアのスポンサードリンクくらい」(竹村マーケティングシニアマネージャー)。今後もアソシエイト機能拡充に力を注ぎ、サイトオーナの“口コミ”による拡販に期待する。
今回のリニューアルでは、ユーザーインタフェースを分かりやすくしたほか、売り上げ状況をトップページに表示可能にした。商品の価格などを自動更新できるバナーも追加。効果的な販促方法をアドバイスするページも設置した。
リニューアルを記念して、アソシエイトを導入しているWebサイトのコンテストを実施する。応募サイトを審査し、商品の売り上げ高や情報の質などを総合的に評価。優秀なサイトに5000円〜1万円のAmazon商品券をプレゼントする。応募は5月28日まで。
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