シャープは3月31日、デジタル音楽プレーヤーに参入すると発表した。第1弾となる「MP-A100/A200」は厚さ9.4ミリのクレジットカードサイズ(関連記事参照)。MDなど既存方式のプレーヤー各社からデジタルプレーヤーがほぼ出そろい、競争も本格化しそうだ。
MP-A100/A200は本体にフラッシュメモリを内蔵するタイプ。FMトランスミッタを搭載し、カーラジオなどに送信して音楽再生できる。4月8日発売で、実売予想価格はMP-A200が2万円前後、MP-A100が1万5000円前後。
4月には松下電器産業も「SV-SD100V」と「SV-SD90」を発売する(関連記事参照)。音楽ファイルはSDメモリーカードに記録する仕組みで、1Gバイトカードを実売1万5000円前後と安価に販売する予定だ。
同社はSDカードを使ったメモリプレーヤーの先駆けとして2000年に「SV-SD70」などを発売していたが、容量や価格がネックとなり、新製品はストップしていた。現在は大容量フラッシュメモリが安価になるなど市場環境も整ったため、取り組みを本格化する。
「gigabeat」の東芝と「ウォークマン」のソニーに続き、ポータブルMD/CDプレーヤー市場でしのぎを削ってきたケンウッド、松下、シャープの新製品がでそろった。国内大手が相次いでデジタルプレーヤーの新製品を投入することで、iPodや韓国勢がせっけんしている国内市場も活気づきそうだ。
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