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暴力でなく人道支援競うゲーム、国連食糧計画が提供

スマトラ沖地震時の課題をモデルにした人道支援のシミュレーションゲームを国連機関が発表した。

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 干ばつと戦争に見舞われた孤島に一刻も早く食糧を届けよ――。こんなミッションを競う人道支援ゲーム「Food Force」が国連食糧計画(WFP)から発表された。人を殺す暴力ゲームではなく人を救うゲームを通じ、子供たちに人道支援について知ってもらう狙いだという。

 ゲームの舞台は「シェイラン」という架空の島。何万人もの避難民が発生し、緊急の食糧援助を必要としている。プレイヤーはヘリコプターで状況を偵察、避難民に空中から高エネルギービスケットを投下し、武装した反政府勢力と交渉しながら、食糧援助を通じて村の再建支援に当たらなければならない。

 これらの仮想ミッションは、WFPがスマトラ沖地震による津波被害の救援物資を届けるに当たり、実際に直面した課題がモデルになっているという。

 「Food Forceが子供たちの関心をかき立て、エイズとマラリア、結核を合わせたよりももっとたくさんの人が飢えで死亡していることを理解してほしい」とWFPは説明。世界中の子供たちにオンラインで対戦してもらうため、専用サイトwww.food-force.comも開設した。

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