日本ニュードメインは4月26日、同社が「ドットニッポン」ドメインとして販売していた「.np」の運用を、5月25日に終了すると明らかにした。「.np」はネパールのトップレベルドメイン(ccTLD)だが、同社はネパール企業と提携して「co.np」「pv.np」など2文字から成るセカンドレベルドメインを登録・運用してきた。しかし「ネパールの情勢が不安定で、サービスが継続できるか予断を許さないため」(同社)、終了を決めた。
ユーザーには、利用料を全額返金する。同社によると、現在運用中のドメイン数は100程度。2週間ほど前に全ユーザーに告知し、返金作業を開始したという。
同社はネパール最大手ISPのMERCANTILE COMMUNICATIONSと契約し、「.np」ドメインのうちネパール国内で使用されていない2文字で構成される676種類のセカンドレベルドメインを、2003年11月から販売・運用してきた(関連記事参照)。
運用終了を決めたのは、ネパールの情勢不安が原因。「政情不安などの影響で、.npドメインにつながらなくなる事態が起きた。これ以上不安定なサービスを続けると、ユーザーに迷惑をかける」(同社)。また「当社とMERCANTILE COMMUNICATIONS間の契約に、ネパールの国内事情が悪化した場合、予告なく契約を終了するという条項があった。突然契約が切れてしまうとユーザーに迷惑をかけるため、早めのサービス終了を決めた」(同社)。
同社は5月26日以降、営業を停止する。
関連記事
- 「ドット日本」の新ドメイン登録サービスがスタート
「使いたいドメイン名が使えない」という不満を解決する.tvや.toなど外国ccTLDを使ったドメイン取得サービス。でも、やっぱり日本をイメージさせるTLDがいいよね、ということで始まる「.np」。ちなみに、.npはネパールのccTLDだったりする。 - 「.NP」(ドットニッポン)はドメイン不足解消の切り札となるか
オープン・ネットワーク・エンタープライズは、現在の日本のトップレベルドメイン「.JP」に加え、あらたに「.NP」(ドットニッポン)の提供を開始すると発表した - 用語辞典:ccTLD
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.