トレンドマイクロ、個人/法人ユーザーの契約期間を無償延長
パターンファイルが引き起こした障害で、トレンドマイクロはウイルスバスターのパターン更新契約を個人/法人ユーザーともに1カ月無償で延長、また復旧作業にかかった費用も負担する。
トレンドマイクロは4月27日、23日午前に発生したウイルス対策製品の「ウイルスパターンファイル2.594.00」の欠陥に起因する障害問題で、個人および法人ユーザーへの対応を発表した。
個人ユーザーへの対応は以下の4つ。
1)4月23日時点で「ウイルスバスター2005 インターネット セキュリティ」および「ウイルスバスター2004 インターネット セキュリティ」のウイルスバスタークラブ会員契約が有効だったすべてのユーザーにおいて、契約期間を1カ月無償で延長する。この延長に際して、ユーザーが連絡を取ったりする必要はない。
2)障害が起きたPCで、専門業者などに依頼して既に復旧作業を行い、支払いをすませたユーザーに対して、1シリアルあたり8500円を上限として実費を負担する。この場合、支払いを証明する領収書などが必要。
3)障害が起きたPCの復旧をユーザー自身が行い、領収書などの証明がないユーザーの場合、契約期間を3カ月無償で延長する。
4)ウイルスバスター 月額版ユーザーの場合は、トレンドマイクロから直接ユーザーに対して対応の連絡メールを送る。
また、法人ユーザーについては、4月23日時点で「ウイルスバスター コーポレートエディション」「ServerProtect」「Trend Micro Client/Server Security」「ウイルスバスター2005 インターネット セキュリティ」「ウイルスバスター2004 インターネット セキュリティ」のサポートサービス契約が有効だったすべてのユーザーに対して契約期間を1カ月無償で延長する。さらに復旧費用については個別対応するとしている。
※個人ユーザーの2)および3)の場合の問い合わせと、法人ユーザーの復旧費用個別対応の問い合わせは、「トレンドマイクロ復旧費用ご相談窓口」(電話0120-182-911、5月9日から。受付時間は土日祝祭日含む9:00〜20:00)
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