AOL広告収入増大、会員減少は止まらず

Time Warnerの1〜3月期決算は、小幅ながら増収増益。傘下のAOLは広告収入の伸びはあったものの、会員数減少で売上高は3％減となった。

[ITmedia]

　米Time Warnerが5月4日発表した第1四半期（1〜3月期）決算は、売上高が前年同期比3％増の105億ドル、純利益は9億6300万ドル（1株当たり20セント）となった。前年同期の純利益は9億6100万ドル（同20セント）だった。3月末現在の負債総額は昨年末よりも11億ドル減って151億ドル。

　AOLの売上高は3％減の21億ドル。米国内の会員減少に歯止めがかからず、会費収入は8％減少したが、広告収入が45％増と好調で、有料検索、従来型の広告収入ともに増加、会費収入の落ち込みを相殺した格好。

　3月末現在のAOL会員は米国で2170万人となり、前期から54万9000人、1年前に比べると230万人減った。欧州では前年比では6万9000人減少したが、前期からは1万8000人の増加に転じている。

　Time Warner Cableは、高速データ通信とデジタル電話事業の2けた台の成長に支えられ、売上高が10％増収の22億ドルとなった。