バンダイが5月10日発表した2005年3月期連結決算は、増収ながら北米事業の不振が響き、減益となった。同社は9月にナムコと経営統合する予定。
売上高は2699億4500万円(前期比2.9%増)、営業利益は243億9800万円(同11.8%減)、経常利益は257億2300万円(同5.5%減)、純利益は112億2500万円(同21.0%減)。
トイホビー事業では「ふたりはプリキュア」グッズが好調で、海外向け「Tamagotchi」も堅調だったが、北米市場の不調で増収減益。ゲームソフト事業は「ドラゴンボールZ3」が好調だったが、海外向けで大型タイトル不在で低迷し、減収減益だった。ビジュアル事業でも「攻殻機動隊」シリーズなどが販売を伸ばしたが、北米の返品増加で増収減益に。
地域別では、増収増益だったのは日本のみ。北米では減収で営業赤字に転落し、欧州は減収減益、アジアは増収減益だった。
今期の連結業績予想は、売上高が2850億円(前期比5.6%増)、経常利益が300億円(同16.6%増)、純利益が155億円(38.1%増)。
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