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経営者一族がCablevisionの買収を提案

米CATVのCablevisionを大株主のドーラン一族が買収する。「短期的な結果を追い求めがちな公開市場の制約を受けるのではなく、起業家的観点から経営」する目的。

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 米CATV事業者Cablevision Systemsの大株主であるドーラン一族が6月20日、同社のCATV/通信事業を一族で買収するとともに、プログラミング/スポーツ/エンターテインメント事業のRainbow Mediaをスピンオフする提案を行ったと発表した。

 取締役会に宛てた書簡でドーラン一族は、1株当たり33.50ドル、総額79億ドル相当での取引を提示。これは同社株式の17日の終値に25%上乗せした額となる。

 取引完了後はドーラン一族がCablevisionのCATV/通信事業の100%、Rainbowの20%を保有する。経営陣はチャールズ・ドーラン氏がCablevisionの会長に留任、COOのトム・ルートレッジ氏がCEOに昇格。Cablevision現CEOのジェームズ・ドーラン氏はRainbowの会長兼CEOに就任し、Cablevisionの取締役となる。

 ドーラン一族側は今回の提案の背景について、発表資料の中で次のように説明している。「新技術が登場し、競合各社が積極的にコンテンツ配信のあり方を見直す中、CATV/通信事業は新しい困難な時代に突入している。短期的な結果を追い求めがちな公開市場の制約を受けるのではなく、起業家的観点から経営した方が、CATV企業として競争上の課題に対応する上で優れているとわれわれは確信している」

 提案はまだ正式合意締結には至っておらず、今回の発表は検討プロセスの始まりにすぎないと発表資料では強調している。

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