「Sleipnir2」アルファ公開 jig.jpとデータ共有で提携
タブブラウザ「Sleipnir」の最新版「Sleipnir2」のアルファ版が公開された。高速プラグインによる拡張などの特徴を持ち、jig.jpとの提携でjigブラウザとの連携も可能になっている。
ブラウザ開発企業・フェンリルは6月30日、タブブラウザ「Sleipnir2」のアルファ版を公開した。Webサイトから無料でダウンロードが可能だ。また携帯電話向けの「jigブラウザ」を開発するjig.jpと提携し、両ブラウザ間でお気に入りなどを共有して編集管理できる機能を開発する。
Sleipnir2はSleipnir 1.66の後継となる最新版。名称は「フリーソフトとして提供していく意思を伝えるため」として「Sleipnir」を継承したという。
アルファ版はテクノロジープレビューが目的。対応OSはWindows 98/Me/2000/XP。今後、ベータ版を7月中旬ごろ、正式版を7月末ごろにリリースする予定。
Sleipnir2はプラグインによる拡張性の高さが特徴。タブ機能自体もプラグイン化しており、OLEによるドラッグ&ドロップの完全サポート、タブの横配置など、性能面で旧バージョンを上回るという。
プラグインは取り外しが柔軟にできる仕様になっており、機能をすべて外せばInternet Explorerと同等レベルまで単純化できるという。スクリプトベースではなくWindowsネイティブコードによる拡張のため、拡張機能の導入による速度低下はないとしている。エンジンはIEとGeckoを切り替え可能だ。
jig.jpとの提携第1弾として、jigブラウザのお気に入りデータをSleipnir2から参照できる機能を搭載した。今後、両ブラウザでRSSなども共有できるよう、機能の共同開発を進めていく。Sleipnir2ベータ版では、データを同期させて相互に編集管理できる機能拡張を予定している。
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