2003年7月の岐阜県可児市議選で電子投票システムの不具合が起き、市民が選挙の無効を求めていた訴訟で、最高裁は7月8日、無効を認めた名古屋高裁判決を支持し、県選管の上告を退けた。電子投票トラブルによる選挙無効の決定は初めて。
同市議選では、電子投票機器が過熱で不具合を起こし29カ所の全投票所で投票が一時ストップ。投票をあきらめて帰った有権者もいた上、当選と次点の得票差がわずかだったこともあり、落選した候補者らが選挙の無効を求めて訴訟を起こした。
今年3月の名古屋高裁判決は、県選管が選挙を有効とした裁定と選挙を無効とし、県選管が上告していた。
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