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9割がテレビCMをスキップ――デジタルビデオレコーダー利用調査

英国で行われたパーソナルビデオレコーダー(PVR)利用者調査では、90%がテレビCMを「いつも」あるいは「ほとんど」早送りしていると答えた。

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 パーソナルビデオレコーダー(PVR)利用者の9割がテレビCMを飛ばしている――仏市場調査会社Ipsosが7月12日に発表した調査報告書で明らかになった。

 同社が英国で行った調査によると、英国成人のうちPVRを所有しているのは6%、PVRを持っていない人の35%が購入に関心を示している。

 PVR利用者のうち90%、また広告主にとって重要な16〜34歳の世代の97%が、テレビCMを「いつも」あるいは「ほとんど」早送りしていると答えた。この割合は過去6カ月で6%増えた。

 また利用者の45%は、テレビ番組をリアルタイムで見るよりも録画して後で見ることが多いとしている。半年前と比べると10%の増加だ。両方の割合が同じくらいと答えたのは27%、リアルタイム視聴の方が多いと答えたのは25%だった。

 PVR利用者の82%は、録画した番組を実際の放送時間とは全く違う時間に視聴している。この割合が最も高かったのは、映画(70%)とドラマ(53%)だった。

 ハイライトをもう一度見るために番組を巻き戻している利用者と、ハイライトだけを見るために番組を早送りしている利用者はそれぞれおよそ25%だった。ハイライトまで早送りする傾向はスポーツ番組が最も高く、26%に上った。

 これらの傾向は広告に興味深い影響を及ぼすだろうとIpsosは指摘している。

 また6カ月前と比べて、録画した番組をビデオテープやDVDに複製する機能の利用は20%から11%へと減少した。新しいPVRのモデルはHDD容量が増えているため、HDDから番組を移す必要性が減っているのだろうとIpsosは述べている。

 PVRの購入を考えていない人にその理由を聞いたところ、16%が価格を挙げたが、それ以外の理由を挙げる人の方が多かった。今の録画機器に満足している人が約3分の1、PVRを買うほどにはテレビを見ないという人が21%だった。

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