NECの2005年4〜6月期連結決算は、営業損益は210億6500万円の赤字(前年同期は165億2900万円の黒字)となった。半導体と携帯電話の売り上げ減に加え、販管費が増加した。
売上高は1兆9億4400万円(前年同期比5.2%減)、税引き前損益は289億4800万円(前年同期は403億8300万円の黒字)、純損益は109億9200万円の赤字(同209億4500万円の黒字)。
同期中の携帯電話端末出荷は240万台。前年同期比で約3割減だが、「損益はほぼ想定線」(同社)という。国内では3G端末が増収だったが、PDC端末の減少をカバーしきれなかった。6月下旬発売の「N901iS」は予定通りに立ち上がったという。
エレクトロンデバイス事業では、半導体子会社のNECエレクトロニクスが赤字化。顧客企業の在庫調整は一段落しつつ、需要は一進一退で回復の兆しが見られないという。
通期の連結業績予想は変わらず、売上高が5兆円、営業利益は1500億円、税引き前利益は1300億円、純利益は600億円。
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