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Windowsと日本語の関係

先週は、次世代Windows「Vista」の話題がアクセスを集めた。新採用のフォントで、正式名称が表記できなくなる自治体もある。

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 「次のWindowsから、あなたの住所の表記が変わるらしいよ」――外科医の父親が、主婦の娘にこう話しかけた。先週末、その主婦が開いたホームパーティでの会話の1こまだ。次期Windows「Vista」のフォントで、彼女の住む葛飾区の「葛」の文字表記が変更される。

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Vistaで採用された「JIS2004」の「葛」の表記(右)では、「ヒ」が「人」に変わる

 葛飾区の場合は、Vistaで採用される新しい字体が正式名称だが、従来の略字体を採用していた市町村は、Vistaで正式名称を表記できなくなるという不都合が生じる。昨年10月の市町村合併で生まれた奈良県葛城市がその例。略字体が正式名称だ。

 家庭、企業、官公庁と、至るところにWindowsが浸透した今、次世代Windowsの仕様1つ1つが社会生活に直結する。総務省の通信利用動向調査によると、Windows XP発売当時の2001年、PCの世帯普及率は58.0%だったが、2004年3月には77.5%に上昇。Vista発売予定の2006年には8割を超えるかもしれない。

 次期Windowsの話題が、ITとはゆかりのない職種の家庭の夕食を彩る時代。Vistaの新仕様が生活に与える影響は、想像以上に大きそうだ。

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