大阪証券取引所は8月9日、ヘラクレス銘柄の複数気配情報の提供を8月22日から中止すると発表した。売買システムの負荷を軽減し、処理の遅延を回避するため。
現在売り・買い各3本配信している気配情報を、それぞれ最良気配のみの1本とする。最良気配は始値が決まる前には配信しないが、特別気配は始値決定前でも配信する。
同市場は注文件数の急増にシステム増強が追いつかず、約定処理と株価情報の配信に遅延が生じている。複数気配の中止は遅延回避の一環で、来年1月末を目標に開発している新システムでは上下各8本の気配情報を配信する予定。
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