「楽天市場」店舗からの個人情報大量流出問題で、オークション・ECサイト「ビッダーズ」を運営するディー・エヌ・エー(DeNA)は8月9日、流出情報にビッダーズ店舗の取引情報8456人分が含まれていたことを確認したと発表した。
確認したのは、センターロードがビッダーズに出店していた「AMC」の購入者の情報。氏名、住所、電話番号、電子メールアドレスと、購入した商品名が含まれていた。クレジットカード情報や決済情報の流出は確認していないという。
楽天が6日、楽天市場のAMC店舗からの情報流出が約3万6000件に拡大したことを公表した際、楽天以外のサイトでの取引情報と思われるものが含まれていたことを明らかにした。9日になって、一部報道機関が持つデータをDeNAが閲覧し、ビッダーズの取引データと照合して確認した。照合データは商品数ベースで2万8984件だったが、同一データや1人による複数購入データを除いてカウントした。
流出経路は「把握できていない」としているが、不正アクセスなどでDeNAからデータが引き出された形跡がないことなどから、「当社内部から情報が流出した可能性は極めて低い」とみている。
同社はビッダーズ会員に対し、事実の報告と今後の対応をメールで送信し、注意を喚起する。カード番号の流出は未確認だが、カード会社には不正使用の監視を依頼する。今後は同社内部と店舗の個人情報管理体制を強化し、再発防止に取り組む。
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