静止画コンテンツを3D空間に表示 商品PRや建物案内に
複数の静止画を3D空間上に並べて配置できるシステムを開発した。ECサイトの商品紹介や、美術館の展示物案内などに活用する。
NTTソフトウェアは8月11日、JPEGなどで作成した複数の静止画コンテンツを3次元空間に配置し、Internet Explorer(IE)で閲覧できるシステム「SpaceBrowser」を発表した。ECサイトの商品PRや美術館の館内案内などでの利用を想定し、Web製作会社などに売り込む。発売は10月。
複数の画像を一定の大きさに縮小し、X、Y、Z軸から成る3次元空間に整理・配置できる。例えば、ワインの画像を分類する場合、X軸に価格、Y軸に香りの強さ、Z軸に酸味の強さを取れば、「低価格で香りの強いワイン」や「高価で酸味の弱いワイン」などを視覚的に探せる。画像をマウスで選択すると、拡大画像や対応するWebサイトを表示できる。
既存の3次元モデル内に画像を配置することも可能。美術館内に絵画の画像を配置したり、社屋の中に入居企業の商品画像を表示する――といった使い方を想定する。
複数のWebページのイメージを3次元空間に並べ、一覧表示することもできる。お気に入りのサイトのトップページだけを並べて表示し、気になるページをクリックして確認する、といった使い方が可能だ。
コンテンツの指定や配置パラメータの設定は、専用のマクロを組み込んだExcelで行う。閲覧には、IEに専用プラグインを組み込む必要がある。Windows 2000/XPでの閲覧を推奨している。
Webサイト向けシステムパッケージの価格は300万円から。スタンドアローン型の情報端末向けパッケージも、美術館や水族館、ホテルなど向けに販売する。価格は20万円から。SpaceBrowserをGUIに使ったセキュリティシステムなどの構築も予定しており、全システム合計で初年度3億円の売り上げを目指す。
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