三菱重工業は8月30日、協力会社技術者の個人PCがWinnyのウイルスに感染し、火力発電所と原子力発電所の検査関連情報が流出していたと発表した。
流出したのは、発電所のタービンや水車などに関する検査フォームや、設備の部品写真、図面など計700Mバイト分。火力発電所の情報が大半だったが、原発情報も一部含まれていた。原子炉や核物質防護に関する機密情報は漏れていないとしている。
PCのログを調べた結果、4月末から5月初めにかけて流出していたと分かった。同社は6月から、会社のPCにWinnyなど業務に不要なソフトをインストールしないことや、個人のPCを会社業務に使用しないことを定めた情報流出防止策を講じていたという。
同社は今後、関連会社、協力会社を含め、情報流出防止を再度徹底するとしている。
関連記事
- 「仁義なきキンタマ」が原発情報流出
原発情報を外部に流出させたのは“キンタマウイルス”だった。PCのデータをWinnyにばらまく同ウイルスに、三菱電機子会社社員のPCが感染し、外付けHDD内の原発情報が流出した。 - Winnyで保安院の原発情報流出 職員の私物PCが感染か
原子力発電所の検査報告書などが、「Winny」で流出したことが分かった。原発情報のWinnyを通じた流出が判明したのは、先月に続き2度目。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.