カシオ計算機は8月31日、台湾の液晶パネルメーカー・HannStar Display Corporationと中小型液晶に関して提携したと発表した。カシオの「ハイパー・アモルファス・シリコンTFT」(HAST)の技術をHannStarに供与。HannStarが生産したHAST液晶をカシオが優先的に購入する。
カシオは、デジタルカメラ向け液晶で市場シェア4割を獲得するなど、中小型液晶事業が好調。生産拠点の高知カシオはフル稼働が続いており、生産能力の拡大が急務だった。HannStarは中小型TFTへの参入を計画しており、両社の思惑が一致した。
カシオは、前工程(TFTアレイ工程〜貼り合せ工程まで)の技術をHannStarに供与。HannStarが同技術で生産したTFT前工程基板を購入し、携帯やデジカメ向けに製品化する。
HannStarは、カシオの技術に対応したラインを既存のライン上に構築し、2006年度上期中の量産化を目指す。
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