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48本のMPEG-2を同時デコード──CellリファレンスCEATEC JAPAN 2005

東芝は、開発者用Cellリファレンスセットを公開した。4MbpsのMPEG-2を48ストリーム同時に再生してみせるなど、Cellの高性能ぶりをPRした。

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 東芝は、「Cell」プロセッサを搭載したデジタル家電などを開発するためのリファレンスセットを公開した。MPEG-2を48ストリーム同時にデコードしてみせるデモなどを行い、Cellの高性能をPRした。リファレンスセットは2006年4月以降に発売する。

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Cellリファレンスセットのマザーボード。ほぼ中央がCell、その左下が新開発のインタフェースチップ「Super Companion Chip」

 リファレンスセットのハードウェアは、Cellプロセッサとチップセットなどで構成。Cellと高速メモリ「XDRAM」とは、毎秒25.6Gバイトの「XIO」インタフェースで接続される。インタフェース全般を請け負うチップ「Super Companion Chip」とCellとは毎秒5Gバイトで接続。インタフェースはPCI-ExpressやギガビットEthernetなどのPC系と、デジタルチューナー入力やHDMI出力などのAV系を備える。

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リファレンスセットの筐体(上)。Cellの冷却機構が見える(下)

 OSはITRONとLinuxをサポートし、開発環境はEclipseがベース。会場デモはすべてLinuxで行われた。

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48ストリームのMPEG-2を同時デコードするデモ

 48ストリーム同時再生デモでは、720×480ピクセル(約4Mbps)のMPEG-2をHDDから同時に読み出し、6基のSPE(Synergistic Processing Elements)でデコード(1SPE当たり8ストリーム)。さらに7基目のSPEで画像サイズを3分の1に縮小し、HDTV上に並べて出力していた。

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デジタル1チャンネル、アナログ3チャンネルの同時録画デモ
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来場者の顔の映像にリアルタイムに変化させるデモ。あらかじめ髪型とメイクアップのデータを用意しておき、来場者の頭の動きや表情に合わせて合成し、30fpsで出力する

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