ジャストシステムは10月17日、松下電器産業と争っていた「一太郎」などをめぐる特許権侵害訴訟で、同社勝訴とした知的財産高裁の判決が確定したと発表した。松下は、上告期限の10月14日までに上告を行わなかった。
訴訟は、松下がジャストの「一太郎」「花子」に特許権を侵害されたとしてソフトの製造販売中止などを求めたもの。一審の東京地裁判決は松下の主張を認め、ジャストに製造販売中止などを命じたが、9月30日の知財高裁判決は松下の特許権自体を無効とし、請求を棄却した。
松下は10月11日、「ソフトウェア製品も特許権を侵害しうる、という当社の主張を認めている部分で評価できるため、判決を受け入れることにした」と、上告を断念する意向を示していた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「一太郎」訴訟、松下が上告断念へ
- ジャストが逆転勝訴 「一太郎」アイコン訴訟
ジャストシステムの「一太郎」「花子」に特許を侵害されたとして、松下電器産業が両ソフトの製造販売差し止めなどを求めた訴訟の控訴審判決は、両ソフトによる特許侵害を認めた一審判決を取り消し、ジャスト側が逆転勝訴した。 - 松下「大変残念」 一太郎訴訟敗訴でコメント