「出会い系でもいい」――恋人欲しい30代
出会い系サイトの利用理由として「恋人が欲しい」を挙げる人が、30代だけ突出して多かった。調査担当者は「結婚に焦っているのか30代。出会い系でよいのか30代」などとコメントしている。
恋人が欲しくて出会い系サイトを利用する人は、30代だけ突出して多い――アイシェアの出会い系サイトに関する調査で、恋人作りに焦る30代の姿が浮き彫りになった。
調査は、10月4日から7日にかけ、同社のメール転送サービスを利用している10代から40代のユーザーを対象に、ネット上で行った。有効回答数は1525で、男性47.1%、女性52.9%。
出会い系を利用したことのあるユーザーは、全体の18.7%いた。利用経験者のうち、サイトを通じて見知らぬ人とメル友になったり、実際に会った経験を持つ人は81.3%いた。
出会い系の利用目的を聞いたところ「恋人が欲しい」を挙げたのは、10代が9.1%、20代が2.1%、30代が23.9%、40代が7.9%と、30代だけ突出して多かった。同社は「結婚に焦っているのか30代。出会い系でよいのか30代。そんな空しさも禁じえないくらい、出会い系の浸透ぶりこそがむしろさみしい」とコメントしている。
出会い系の年代別利用目的は以下の通り。
- | 10代 | 20代 | 30代 | 40代 |
---|---|---|---|---|
恋人が欲しい | 9.1% | 2.1% | 23.9% | 7.9% |
遊びたい | 9.1% | 12.8% | 8.5% | 11.1% |
さびしい | 27.3% | 4.3% | 7.0% | 0.0% |
メル友が欲しい | 27.3% | 27.7% | 25.4% | 44.4% |
人をからかいたい | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
ひまだったからなんとなく | 27.3% | 31.9% | 19.7% | 15.9% |
趣味を分かち合いたい | 0.0% | 14.9% | 14.1% | 17.5% |
お金が欲しい | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
その他 | 0.0% | 6.4% | 1.4% | 3.2% |
mixiやGREEなど、見知らぬ人と出会うこともできるソーシャルネットワーキングサイト(SNS)の利用経験は、20代が32%と群を抜いて多かった。「参加してみたいが、友達がいないために招待状が届かない」と答えた人もいた。
出会い系URL、「さみしくて」思わずクリック
出会い系と思われる迷惑メールのURLをクリックしたことがある人の割合は、女性は全世代とも1けた代なのに対して、男性は10代が14.3%、20代が20%、30代が30.5%、40代は16.6%と、全世代2けた台だった。「彼らはおのれのうかつな行動により、ワンクリック詐欺の危険にさらされてしまう」(同社)
クリック経験のある男性は年齢が上がる毎に増えている。「なぜ年齢を重ねるごとにクリックしてしまうのか、それは、やはりさみしいからだ。ここで、年をとるごとにさみしくなっていく男性の実態が明らかになった」(同社)
「出会い系を利用してみたいか」と追加調査で訊ねたところ、「リスクがなければ利用してみたい」と答えた人は、女性は9.2%、男性は15.2%だった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.