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全身センサーが人をインスパイアする

全身に装着したセンサーと機器がTPOを判断し、タイムリーな情報をHMDに表示。「気付き情報」の提示で人をインスパイアするというシステムを、オリンパスと東大が共同開発する。

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 オリンパスと東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻の保坂寛教授は、人の全身に装着したウェアラブルセンサー・機器を活用し、状況に応じた情報をタイムリーに表示することで個人の成長を支援する「インスパイア型ユビキタスシステム」の共同研究を始めた。2012年をめどに実用化を目指す。

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試作したシステムの装着イメージ

 試作システムでは、頭部から腕、足まで全身にセンサーやウェアラブル機器を装着する。腕の振りを検出することで走っているのか歩いているのかなど10パターンを検出したり、足裏の圧力変化から立っているか座っているかを判断し、GPSは現在位置を把握する──といった具合だ。

 センサー情報は共同開発したソフトで処理。個人がどこで何をしているのかを推定し、TPOに合わせた情報をネットワークなどから取得し、ヘッドマウントディスプレイ「モバイルEye-Trek」に表示する仕組みだ。

 モバイルEye-Trekは、瞳孔の手前に配置した幅3.2ミリの光学バーに液晶像を投影する。外界の視界を100%確保しながら、50センチ先に3.8インチの視野枠のない画像を実現できるという。

 状況に応じてさまざまな「気付き情報」をタイムリーに提示することで、人の成長を支援していくシステムの構築がねらいだ。今後、試作機を使って心身の相関を調べるほか、行動パターンから好みや情感を推定する技術なども開発を進める。

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