東京証券取引所は11月9日、インターネットイニシアティブ(IIJ)のマザーズ上場を承認した。上場予定日は12月2日。IIJは6月に同市場に上場する予定だったが、上場基準を満たせず中止した経緯がある。
証券コードは「3774」。上場に伴い、1万2500株の公募と7500株の売り出し(上限3000株のオーバーアロットメントによる売り出し)を行う。
IIJは6月23日に同市場に上場する予定だったが、先行上場している米NASDAQの米国預託証券(ADR)価格がマザーズ公開予定価格の約286万円を下回ったため、割高感から投資家が敬遠。新規株主を300人以上とした同市場公開価格を満たせず、上場を中止した。
再び上場を目指すにあたり、同社は1:5の株式分割を実施した上、主幹事を大和証券SMBCから野村証券に変更。主幹事は公開価格決定から申し込み期間終了まで、米NASDAQでADRの安定操作取引を行う場合があるとした。
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IIJが6月、東証マザーズに上場する。黒字転換で経営再建にめどをつけ、米NASDAQに続き国内市場にも上場することでプレゼンスの強化と資金調達を図る。
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