NTT(持ち株会社)は11月9日、2006年3月期通期の連結業績予測を上方修正した。マイラインの囲い込み戦略が奏功した上、他社の直収型固定電話サービスの出遅れなどで中間決算が当初予想を上回ったため。修正後の業績予想は以下の通り。
- | 前回予想 | 修正後予想 | 修正後予想の対前年比 |
---|---|---|---|
売上高 | 10兆5900億円 | 10兆7050億円 | 0.9%減 |
営業利益 | 1兆500億円 | 1兆1600億円 | 4.2%減 |
税引き前利益 | 1兆800億円 | 1兆2550億円 | 27.2%減 |
純利益 | 4400億円 | 5250億円 | 26.1%減 |
同日、9月中間期の連結決算も発表した。売上高は前年同期比1.7%減の5兆2315億円、営業利益は同3.1%減の7634億円、税引き前利益は同7.7%増の8336億円、純利益は同4%減の3307億円。同社の和田紀夫社長は「減収減益の傾向に歯止めがかからない」と話した。
固定電話は、通話料減少や基本料値下げ、プッシュ回線使用料の廃止で同5.5%減収。携帯電話通話料は、定額制導入などで同2.1%減収だった。携帯端末の販売による収入も同19.8%減。IPやパケット通信料収入は、BフレッツやFOMAが好調で同8.2%伸びた。
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