ソフトバンクの孫正義社長は11月10日の同社中間決算発表会で、「特定のテレビ局を支配する考えはない」と話した。ただ、TBSから支援の依頼があれば応じる可能性は「全くないとは言えない」とした。
同社は動画配信サービス「TV Bank」を開始するなど、コンテンツサービスの拡充を急いでいる。各テレビ局とは等距離を保ちながら業務提携を推進し、良質の映像コンテンツを集めていく考えだ。
楽天・TBS問題に関しては、「特定の競合会社がテレビ局を支配することで、そのテレビ局と業務提携しづらくなるのはうれしくない」とコメント。「具体的な話があるわけではないが、SBIがフジテレビに協力したように(関連記事参照)、株式の一部を一時的に持つような可能性は全くないとは言えない」と話した。
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