楽天は12月14日、15〜19歳の女性を対象にしたショッピングサイト「楽天市場girls」をオープンした。300円〜1万円の低価格なファッションアイテムを中心に、同年代に人気のある書籍やCDも紹介し、若年層の集客力を高める。
楽天市場のユーザー層の中心は20代後半から30代前半で、10代は1.5%程度だが、この割合を4〜5%に高めたいと同社の三木谷浩史社長は話す。来春までに10代の男性向けサイトもオープンする予定だ。
同社が15〜19歳の女性300人を対象に行ったネット調査によると、洋服の購入先はデパートに次いでネット販売が2位。路面店を上回ったといい、10代向けファッションのECサイトのニーズは高いと見る。
楽天市場girlsは、楽天市場の出店商品から10代女性が好みそうな洋服や靴、バッグ、アクセサリーなどを約50品をピックアップして掲載する。人気ファッションモデルがいくつかの商品をコーディネートして紹介したり、書籍やCD、スイーツなども一緒に掲載し、まとめ買いを誘って客単価を引き上げる。
代引き決済の商品を中心に紹介するなど、クレジットカードがなくても手軽に買えるようにする。楽天市場全体の平均客単価は9000円程度だが、新サイトは高校生で3000〜4000円程度、大学生で1万円程度を想定する。
同日開かれた発表会に登場した、17歳の高校生で歌手の玉置成美さんは「忙しい時はネットで服を買うこともある。待ち合わせ時などはずっと携帯を見ている。携帯からかわいい服が選べるとすぐにゲットしちゃいそう」と話した。
玉置さんは14〜15歳のころからファッションに興味を持ち始めたといい、朝11時から夜7時まで渋谷を歩き回って服を探すこともあるという。それを聞いた三木谷社長は「8時間も!すごい」と驚き、「10代のころ、ファッションを気にする人は自分のまわりにはほとんどいなかった。時代は変わった」などと話した。
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