米新興企業JotSpotは1月9日、Excelシートをwikiサイトに変換するWebベースサービス「JotSpot Tracker」の公開β版をリリースした。
このサービスを使えば、スプレッドシートを誰でも閲覧・編集できるインタラクティブなWebサイトに変換でき、バージョン管理の問題も解決できるという。
「これまでExcelシートに情報を入力してから、それをメールでほかの人に送っていた人のための製品だ」とJotSpotのジョー・クラウスCEO(最高経営責任者)は発表文で述べている。これまでExcelシートを共有する方法は、電子メールでシートを誰かに送り、変更を頼んでから、変更されたバージョンを返送してもらうしかなかった。
ユーザーはExcelシートをコピーしてJotSpot Trackerに貼り付け、クリックするだけでwikiサイトに変換できる。シートの各行がwikiページに変換され、ユーザーは添付ファイルやメモ、Web上の情報などこれまではセルに記入できなかった情報を追加できる。
また予定表や地図など、動的なデータの表示も可能だ。例えば、JotSpot Trackerの「Map」ビューでは、スプレッドシート内の住所を自動的にGoogle Mapsにプロットする。
さらにJotSpotは、WebデータソースをTrackerに取り込むためのAPIを開発者向けに提供する予定だ。
JotSpotはTrackerの利用例として、プロジェクトの変更要求やバグの管理、社員の休暇や給与、病欠の記録などを挙げている。
JotSpot Trackerの正式版は2006年第1四半期中にリリースされる見通し。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.