eBay傘下のSkype Technologiesの新版ネット電話ソフトは、初期のバージョンに多くの問題を見つけていた批判派からの支持を勝ち取った。
Skype 2.0は今週公開された。旧版からの改善点としては、無料テレビ電話や、コンタクトを同僚、友人、家族などのグループにソートする機能などがある。仲間のSkypeユーザーに「居場所や気分」を知らせるムードメッセージもあるという。
Skypeはフィードバック――中にはかなり意地の悪いものもある――に耳を傾けたようだ。テスト版では、ボイスメール送信問題からやや変わった着信音まで、多数の苦情があった。
「先月2.0の初期のβ版を試してみたが、まったく気に入らなかった。だが、ここ数日最新ビルドを使ってみたところ、非常に素晴らしく、問題はなかった」とブロガーでSkypeウォッチャーのネビル・ホブソン氏は語る。
独立系Skype関連ニュースサイトのSkype-Newsは今週掲載したレビューの中で、テレビ電話の品質は「素晴らしい」と述べている。
2億2200万件のダウンロード件数を誇るSkypeは、新種のVoIP企業の中ではおそらく間違いなく最も有名だ。同ソフトは、インターネット接続を市内、国内、国際電話としても利用できるようにする無料ソフト。
Skypeへの注目は、eBayが100万人以上の有料顧客を抱える同社を26億ドルで買収すると発表した9月に一段と高まった。
インターネット上で行われるVoIP通話は無料だ。大手地域電話会社の電話網を占める古典的な交換機技術ではなく、インターネットを利用していることの効率性から、従来の電話への通話料金もたいていは(通常の料金より)ずっと安い。
Skypeなど一部のVoIP企業は、ソフトを無料で提供し、プレミアムサービスや周辺機器(例えばテレビ電話機能はWebカメラが必要だ)で収益を上げている。
VonageやCATV会社など、月額15ドルからの料金で、VoIPかどうかを問わず無制限の市内・長距離通話を提供している企業もある。
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