Intel Macで動作するPCエミュレータが登場
Intelアーキテクチャを採用しながら、PC用OSを動作させる道が事実上閉ざされていた新型Macだが、オープンソースソフトを使ったユニバーサルバイナリ版PCエミュレータが発表された。
Mac用ソフトウェアパブリッシャーのOpenOSXは、Intelプロセッサを搭載したMacに対応するPCエミュレータ「OpenOSX WinTel 2.0」を発表した。
Mac上のPCエミュレータとしては、MicrosoftのVirtual PCが独占的存在だが、Intelプロセッサ環境では動作しないことが確認されており(開発意向は表明済み)、公式に発表されている中では「OpenOSX WinTel 2.0」が唯一のPCエミュレータとなる。同社はIntel版での動作を「ネイティブに近い」と表現している。
OpenOSX WinTelはBochsと呼ばれるオープンソースのPCエミュレータにGUIを付加した有償製品。価格は25ドルから。「OpenOSX WinTel 2.0」はPowerPCとIntelの両方のプロセッサで動作するユニバーサルバイナリ形式で提供される。
Windows XP以外にはWindows 95、Windows 98、Windows 2000、Windows NT 4.0、各種Linuxに対応している。Mac側のOSはMac OS v10.3以上に対応。
仮想NIC、SoundBlaster互換サウンドカード、USB、32ビットカラーのSVGAビデオに関しては、完全な実装がなされていないという。
Intel Core Duoプロセッサを搭載した新型iMacおよびMacBook Proは、x86アーキテクチャのPCで一般的に使われているBIOSではなく、Intelの新しいファームウェア技術であるEFI(Extensible Firmware Interface)を採用しており、このためにEFIに対応していないWindows XPのインストールが事実上できない状態に置かれている。
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