ネット銀行の顧客PCがスパイウェアに感染し、パスワードなどを盗み取られて不正送金の被害にあった事件で(関連記事参照)、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターは1月26日までに、不正アクセス禁止法違反と電子計算機使用詐欺の疑いで、元IT関連企業社員の31歳の男を逮捕した。
男はスパイウェア開発を認める供述をしているという。スパイウェア開発者の逮捕は国内初。
調べでは男は、同法違反で起訴されている別の男と共謀して昨年6月、ジャパンネット銀行に口座を持つ企業に、スパイウェアを添付した電子メールを送信してIDやパスワードを盗み取り、同社の口座から約21万円を自分たちの口座に送金した疑い(関連記事参照)。
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