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Vodafone、ソフトバンクへの日本法人売却交渉を認める
英Vodafoneは、日本法人・ボーダフォンの株式の過半数をソフトバンクグループに売却する方向で交渉を進めていることを認めた。
英Vodafoneは3月3日、日本法人・ボーダフォンをソフトバンクグループに売却する方向で交渉を進めていることを認めた。英国の報道などでは売却額は1兆円に上る見込みという。国内携帯電話3位の買収が成立すれば、携帯電話事業への新規参入を目指してきたソフトバンクがNTTドコモ、KDDIを一気にうかがう位置に付ける。
ボーダフォンはVodafoneグループが97.7%を保有しており(関連記事参照)、英本社はソフトバンクに過半数を売却する方向で協議している事実を認めた。協議の成立の可否は現在は未定とし、決定次第発表するとしている。
ソフトバンクは2007年以降に携帯電話事業に新規参入する計画で、新規参入時にはボーダフォンとMVNOで提携し、回線を借りる方法も検討していた(関連記事参照)。
ソフトバンクの孫正義社長は2月10日の決算発表会で「携帯は先行3社が以前から展開している。1〜2年でひっくり返そうとするとケガをするだろう。徐々にアクセルを踏み、10年20年でも着実に進めていく」と新規参入計画には慎重な姿勢を見せていた。
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