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次世代DVDの行方は「消費者の選択を待つ」段階に JEITA会長
次世代DVDの規格争いの行方は「消費者の選択がポイントになるだろう。その結果を待つことになる」。これまで「統一が望ましい」としてきたJEITA会長だが、もはや市場競争にまかせる段階になったとの認識を示した。
次世代DVDの規格統一について、電子情報技術産業協会(JEITA)の岡村正会長(東芝会長)は3月23日の定例会見で、「消費者の選択がポイントになるだろう。その結果を待つことになる。そう長い時間はかからないのでは」と話し、次世代DVDの行方はBlu-ray Disc(BD)とHD DVDの市場競争にまかせる段階になったとの認識を示した。
東芝会長を務める岡村会長は「規格は統一された方が望ましい」と業界団体トップとしての見解を示して来た(関連記事参照)。
だが、HDを推進する東芝は月内にもHD DVDプレーヤーを発売する方針で、BD陣営のソニーも7月に米国でプレーヤーを発売する計画を明らかにした。両陣営が具体的な製品投入計画を明らかにしている現在、「ここまで来た以上、業界として、JEITAとして統一の方向にはやるべきではないし、やってはいけない」との姿勢を示した。
電気用品安全法(PSE法)に適合したことを示す「PSEマーク」なしの家電が4月1日から販売できなくなる問題に対しては、「法律に従って製品へのマークの付与を継続していく。メーカーとしてはそれ以上のコメントは避けたい」とした。
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