MM総研が3月29日まとめた2005年通年のPCサーバ国内出荷実績によると、市場シェアはNECが21.8%でトップを維持し、デル(21.2%)の猛追をわずかにかわした。
2005年度上半期(4〜9月)ではデルが半期としては初のトップに立ったが(関連記事参照)、製造業などに既存顧客を多く抱えるNECが景気回復を追い風に巻き返した。
ただ、NECのシェアは前年比で0.3ポイントの微減となった一方、デルは同2.4ポイント増えた。成長率も同40.7%となり、20%前後の他社に比べ際だっている。
3位は日本ヒューレット・パッカード(17.8%)、4位は富士通(14.7%)、5位は日本アイ・ビー・エム(14.6%)。
全体の出荷台数は前年比24.4%増の50万9900台となり、出荷金額は同19.4%増の2150億円と4年ぶりに2000億円を超えた。設備投資意欲の回復で台数が伸び、Opteronなどの64ビットプロセッサ採用2Wayモデルの増加や低価格モデルの単価下げ止まりなどから、出荷金額も好調だった。
2006年の市場規模は前年比13%増・57万5000台と過去最高を更新すると予想。IT投資が堅調さを維持し、低価格商品以外へのニーズの多様化も進みそうだとしている。
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